ゼナックのミュートス ソニオを青物初心者が2年間使ったインプレ

ゼナックの青物用ロッド、ミュートス ソニオを使い出して2年ほど経ちました。その間にソニオを使って堤防のシーバスから磯のヒラマサまで様々な魚を釣ってきましたので、購入を検討している方へ向けてインプレ的な記事を書きたいと思います。

ちなみに自分のスペックですが、このロッドを使う以前はシーバス狙いの外道で偶にハマチを釣ったことがある程度の青物初心者でした。当時は対してショアから青物は釣ったことがないシーバスアングラーだったのですが、ソニオを手にして磯の青物などもやる様になり、釣りが広がりました。
同じ様にシーバスタックルは持ってるけど、これから青物狙いも視野に入れたいという方がいましたら、少しは参考になるかと思います。
ゼナック ミュートス ソニオで釣ったヒラマサ

ミュートス ソニオのスペック

長さ:10フィート
プラグ:10〜70g
ジグ:10〜100g
ライン:PE1〜3号

まずは簡単なスペックから。長さは10フィート、青物ロッドとだけあって、同じ長さのシーバスロッドと比較するとグリップエンドが少し長いので気持ち短く感じます。

プラグのキャストウェイトは表記上では10g〜70gとなっていて、磯ヒラやシーバスのマイワシパターンで使う10g後半の12センチミノーから、ロックショアで使う16センチクラスのダイビングペンシルまで気持ちよく使えます。
かといって青物が掛かっても頼りないといったことはなく、5キロくらいのヒラマサならよっぽど根が荒いところで掛けない限り余裕を持ってキャッチできます。

自分は7キロのヒラマサ、8.5キロのブリをソニオでキャッチしましたが、ロッドが負けているという感覚は全くなく普通にキャッチできました。

ミュートス ソニオに合わせるリール

その時にやる釣りでシマノのSW4000番とSW6000番を使い分けています。
磯ヒラ、堤防からのシーバスや青物等、ミノーを使った釣りがメインになる時はPE2号を巻いたSW4000番
ロックショアで青物を狙ってダイビングペンシル、ジグを使った釣りがメインになる時はPE3号を巻いたSW6000番を使っています。

リールの番手を替えることで目的に応じた釣りをすることができますが、SW6000番の方が手元に重心が来ることで持ち重りもないため、SW6000番を使用することが多いです。

ソニオで良く使うラインシステム

SW4000番を使用時
PE2号+リーダー30〜40lb
SW6000番を使用時
PE3号+リーダー40〜60lb

いずれもリーダーの長さはキャスト時にリールに巻き込まないギリギリまで取ることが多いのですが、RGガイドの恩恵なのか、ガイド絡みやエアノット等のライントラブルはほとんどしたことないので、非常に快適でした。

特に磯でヒラスズキや青物が釣れる様な時って、多少荒れていて波が高い時が多いのですが、そんな時にライントラブルを起こして直そうとすると、視野が狭くなり、急な高波に気づけなかったりで危ないんですよね。以前、ガイド絡みが多い竿を磯ヒラで使っていたのですが、本当にストレスでした…
ライントラブルが起きにくいロッド、当たり前のことですが荒れた天候の中で釣りをするなら本当に大事だと思います。

また、4000番にPE1.5号なども使ったりしましたが、あくまで選択肢としてある程度という印象を受けました。全然使えるのですが、魚を掛けた後に細ラインの心配しながらファイトするのはソニオのロッドパワーの良さが消えてしまう気がするので、PE1.5号をメインで使いたいのなら、シーバス用の強めのロッドや磯ヒラロッドを選んだ方がいい気がしました。

普段は2号以上のラインを使用して、磯ヒラやるときだけ!とかシーバスやるときだけ!といった限定的な使い方をするのなら、そういったラインシステムでもいいと思います。

ミュートス ソニオで使いやすいルアー

表記上のキャストウェイトはプラグで10g〜70g、ジグで10g〜100gとなっていて、非常に幅広いルアーを扱うことができます。
磯釣りに行った時にこのキャストウェイトの広さに助けられることが多く、「青物釣りに磯に来たけど全く反応が無かった。でもいいサラシが出ていてヒラスズキが釣れそう!」って時に、そのままのタックルでルアーボックスに入れておいたミノーを竿を持ち替えずに気持ちよく投げれるのは、本当に助かります。

青物狙いで良く投げるプラグ

ミュートス ソニオにラピードで釣ったハマチ

ミュートス ソニオにラピード160で釣ったハマチ

青物狙いの時にはトップウォーターを良く投げます。自分がソニオで良く使うのはだいたい13〜16センチのダイビングペンシル、ポッパーが多いです。ティップが程よい柔らかさをしているため、13センチの小さなダイペンでも使うことができます。

特にラピード160や別注ヒラマサの160などの16センチクラスのダイビングペンシルは最高に使いやすく、友人が持っているロッドと投げ比べをしてもソニオの方はミスダイブがほとんどありませんでした。

良く使うメタルジグの重さ

ソニオに撃投ジグで釣ったヒラマサ

ソニオに撃投ジグで釣ったヒラマサ

撃投ジグシリーズの60gから80gくらいを個人的に使うことが多いです。マックスウェイトの100gのジグも普通に投げれますが、自分が非力なこともあり、しゃくり続けれないので軽めのジグを良く使います。ただ、普段、青物狙いの時はPE3号にリーダー60ポンドでやっているため、40g以下のジグはラインの太さに負けている気がして、ほとんど使いません。

しゃくる時は竿先が柔らかい分入るので、ベリーの部分を使ってジグを動かすイメージ。
シャキッとしたジグ専用のロッドに比べると、少し使いづらいかもしれませんが、磯に持ち込むタックルが限られる中で、トップやミノーメインで合間にジグを使う分には普通に使えるレベルだと思います。

磯からのヒラスズキ狙いで良く投げるルアー

ミュートス ソニオにセットアッパーで釣ったヒラスズキ

ミュートス ソニオにセットアッパーで釣ったヒラスズキ

磯ヒラではX80マグナムやダイワのセットアッパー、ブローウィン140等の10g後半から30g未満のミノーを自分は良く使います。上記のルアーが普通に使えるレベルなので、磯ヒラで使う様な12〜14センチミノーはだいたい使えると思います。

ただロッドがやはり強いので、6番の3フックのルアー等は掛けた後にドラグを緩めたりして、フックを伸びない様に気を使う必要があります。
ミノーで反応がない時にソニオでコアマンのVJを使ってヒラスズキを掛けたこともありますが、流石にロッドとフックのバランスが悪すぎて、フックがすぐに伸びましたw

シーバス狙いで良く投げるルアー

ソニオにコノシラスシャッドで釣ったシーバス

ソニオにコノシラスシャッドで釣ったシーバス

磯以外にも堤防からのマイワシパターンやコノシロパターンのシーバス釣りなんかにも使いました。
マイワシパターンの定番セットアッパーやカナタ鮎などの大型ミノーを使いやすいのはもちろんですが、それより大きな70gのコノシラスシャッドや2ozクラスのタイニークラッシュやジョイクロ178等のビッグベイトも余裕で振り切れます。

マイワシやコノシロなどのベイトパターンの時は不意にブリ等の大型青物が掛かったりすることもあるのですが、ソニオであれば堤防からのブリ程度なら問題なくキャッチできると思います。

シーバス狙いのゲストでジョイクロにヒットしたブリ

シーバス狙いのゲストでジョイクロにヒットしたブリ

ゼナックのミュートス ソニオを2年間使ってみて

シーバスマンの目線からいうと、強めの何でもロッド。ガチ青物アングラーからいうと、ライト何でもロッドという感じでしょうか。
関西在住の自分は、地方の色んな磯へ行くことが多いのですが、ロッドを多く持ちたくない地磯開拓釣行でもソニオを一本持っていけば、トップウォーターやジグを使った青物狙いからミノーを使ったヒラスズキ狙いまでできるため、とりあえずなんとかなることが多いです。

自分は元がシーバスマンなので、シーバスロッドと比べると初めは少し重いと感じることもありましたが、重くて振り続けれないというレベルではなく、1日通して投げ続けれました。(ちなみにガチ青物ロッドを使ってから、ソニオを使うとめちゃくちゃ軽く感じますw)
ちょっと重いシーバスロッドくらいの感覚で扱えるのに磯から5キロくらいのヒラマサなら余裕を持って獲れるくらいのパワーがあるので、普段はシーバスしているけど、これから堤防、磯の青物釣りを初めてみたいという方には最高の一本だと思います。
基本的にどの釣りもタックルがライトな方が、魚の反応も多いので、これから青物釣りを始めてみたいという方はガチ青物ロッドではなく、ソニオのような比較的ライトなロッドを色んなシチュエーションで使ってみるのが良いかと思います。

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