専用タックルまで多く発売され、
シーバスのビッグベイトゲームを始めるにあたって
「釣具屋で見ても色々種類があってわからない」
「自分がよく行くポイントに合うビッグベイトを知りたい」
「〇〇な使い方ができるビッグベイトがあればなぁ」
といった悩みを持っている方も少なくないかと思います。
そんな方へ向けて自分がシーバス狙いで使ったことのあるビッ
S字系ビッグベイト
まずシーバスをビッグベイトで釣ってみたという方にオススメなの
ナイトゲームで流れにルアーを乗せて流すドリフトや、
ジョインテッドクロー178 ガンクラフト

ガンクラフト ジョインテッドクロー178
全長:178mm
自重:2oz
S字系の元祖、ガンクラフトのジョインテッドクロー178。
S字アクションの幅やピッチなどが、非常にシーバス好みの動きのビッグベイトです。
基本流れのあるフィールドで行うことが多いシーバス釣りですが、アップ(流れの上)に投げても、ダウン(流れの下)に投げても程よく水を噛み、程よく水を流し、いい動きをしてくれます。
正直シーバスで使うS字系のビッグベイトは迷ったらこれ一つで十分と言っても過言では無いほど、よく釣れます。
ジョイクロのよくやる使い方
フローティングであれば、流れに乗せながらのただ巻きしつつ、流れのヨレやストラクチャー際などのシーバスが居着いてそうなピンポイントでは、ジャークやトゥイッチで食わせのアクションを入れると食ってくることが多いです。
シンキングであれば、投げて数回ジャーク→ステイ…また数回ジャークと繰り返していると、ステイのタイミングでドゥン!と食ってくることがよくあります。
ジャーク、ただ巻き、放置、何をさせてもよく釣れるビッグベイトのため、あなたのポイントに合った使い方がきっとあると思います。色々試してみてください!
ジョインテッドクローマグナム ガンクラフト

ガンクラフト ジョインテッドクローマグナム
全長:230mm
自重:4oz
先ほどのジョインテッドクローのサイズアップ版のジョインテッドクローマグナム。
基本的な動かし方はジョイクロ178とほとんど同じですが、個人的にジョイクロマグナムを使うときはルアーの存在感を出すために少しゆっくり目に動かすことが多いです。
使用する場面はベイトが大型(ボラやコノシロ)でかつ、その数も多く、ジョイクロ178サイズではシーバスにルアーを気付いてもらえなさそうな時によく使用します。
また、ルアーサイズが上がった分、大きいフックを付けることができるので、大きい魚が掛かる可能性がある場合にもマグナムを投げることが多いです。
ダウズスイマー220SF ジャッカル

ジャッカル ダウズスイマー220
全長:220mm
自重:3.5oz
バスプロの秦拓馬プロの監修の元、ジャッカルから発売されたダウズスイマー。
初めはバス用で発売されたルアーですが、ジョイクロと同様シーバスもよく釣れるため、コノシロカラーなどのソルトカラーも現在では出ています。(バス用カラーでも問題なくシーバスは釣れます。)
サイズ感的にはジョイクロシリーズで言うとジョイクロマグナム(230mm)に近いです。マグナムと比較すると、こちらの方がジャークした時の首振りを移動距離を抑えて細かくできるイメージ。
具体的にはジョイクロマグナムで3回首振りして引いてくる距離をダウズスイマーなら1回多く4回首振りできるような感じです。
ダウズスイマーのよくやる使い方
上述した通り、マグナムより多くアクションを多く入れることができるので、ショートキャストでランガンしていく港湾部のストラクチャー打ちでよく使います。
短い距離でもしっかり首振りで誘っていけるので、チェイスがあるけどルアーが足元まで来てしまい、引きしろが…と言う事態に他のルアーよりなりにくいと思います。(今ではエイトトラップという技もありますが…)
他にもダウズスイマーに限らずですが、S字形ビッグベイトでストラクチャー打ちをするメリットとして、ミスキャストをしてもルアーをストラクチャーに寄せていけるという点があります。
例えば護岸打ちをする際、通常のミノーでは護岸際10センチくらいに毎回キャストを決めていく必要があります。しかし、S字形ビッグベイトの場合、例えミスキャストで護岸から30センチ離れたところにルアーが着水したとしても、ジャーク幅を調整して岸に向かうジャークだけを大きくするようにすれば、ミスキャストの着水から3、4ジャーク目くらいで護岸際を引いてこれるようになります。
こう言った小技も覚えておくとビッグベイトで釣れるシーバスの数も増えていくと思います。
エスフラット エバーグリーン

エバーグリーン エスフラット
全長:145mm
自重:55g
エバーグリーンから出ているブルーギル型ビッグベイト。14センチと長さは無いものの体高があるので、そこそこの存在感とアピール力があります。
こちらもジョイクロと同様ただ巻きにジャークを織り交ぜながら使います。
体高がある分、ジャークした時のフラッシングが強く、リアクションバイトを誘いやすく感じます。さらにサイズも14センチとジョイクロと比べて短いためジョイクロよりもミスバイトが少ない気が。
シーバスもよく釣れるビッグベイトなのですが、発売したのが古く、最近はそこまで人気も無いようなので、中古で安く出回っているをよく見かけます。一度中古釣具屋やフリマサイトで買ってみるのも良いのかもしれません。
エスフラットの実釣動画
アユロイド イマカツ

イマカツ アユロイド
全長:180mm
自重:2.3oz
イマカツから出ているS字形ビッグベイトのアユロイド。
サイズ感もアクションもジョイクロに近いので、ジョイクロとほとんど同じ使い方ができます。
こちらもエスフラット同様そこまで人気がないのか釣具屋で安売りしているのを時々見ますので、特にこだわりがなければアユロイドを買ってみるのもいいかも知れません。
アユロイドの実釣動画
多連結スイミング系ビッグベイト
ただ巻き主体でミノー的な使い方ができるのが、こちらの多連結スイミング系ビッグベイト。
ゆっくり巻くと表層付近をヨタヨタ泳ぎ、コモモやカゲロウなどの表層系ミノーのような使い方ができます。
使い方も表層系ミノーとほぼ同じ。川などの流れのある場所で流れに乗せながら巻いてるとよく食ってきます。
デプライブ デュオ✖️コアマン

デュオ✖️コアマン デプライブ
全長:170mm
自重:50g
デュオとコアマンのコラボのシーバス用ビッグベイト、デプライブ。
ゆっくり巻きでの泳ぎ出しの良さ、早まきでも暴れすぎない事など、初めて使った時に「これは簡単にシーバス釣れるな」と思った記憶があります。流石コアマンの泉さんがテストしていただけありますね。
個人的にこのルアーを使うのは基本水面直下、ゆっくり巻きでめちゃくちゃ釣れそうな引き波を出しながら泳いでくれます。
ビッグベイトってスピニングで投げると飛行姿勢が安定しないため、エビる(針にラインが絡まる)ことが多いのですが、デプライブはスピニングで投げても絡まりにくいようになっているようです。(自分はビッグベイトは基本ベイトタックルなので、試せていません。)
ブリガンテ 160F モリックス

モリックス ブリガンテ160F
全長:160mm
自重:44g
モリックスから出ているブリガンテ。
アピアとのコラボのシンキングモデルもありますが、自分はセールで特価になっていたフローティングタイプを買って使用していました。
こちらもデプライブと同様に水面を一枚噛ませて水面直下で引き波を立てながら巻いて使用。
デプライブよりも少し早いスピードでも引き波を立てて使うことができ、流れがあまり無くシーバスのスイッチが入りきっていない状況でも、スピードを使って見切られずに口を使わすことができる印象を受けました。
シンキングは使ったことがありませんが、コノシロがベイトの時はボラよりもレンジが低いことが多いのでシンキングタイプの方が良さそうです。
デイス 160 ジークラック

ジークラック デイス160
全長:160mm
自重:フローティング 40g スローシンキング 42g
ジークラックから出ているデイス。
195などの他サイズもありますが、フローティングの160をよく使っていました。バス用のルアーなのでシーバス用の少し太いフックを乗せるとサスペンド気味になり水馴染みが良くなります。
レンジはデプライブやブリガンテを表層で使っていたのとは違い、こちらは巻くと30センチくらい潜るイメージ。
魚はいそうだけどボイルは無く、水面系ルアーには出そうにない。そんな時に30センチほどレンジの入るデイスの出番。
魚が付いている地形やストラクチャーを巻くだけで口を使ってくることがよくありました。
マジックスイマー 165SK セビル

セビル マジックスイマー165
全長:165mm
自重:45g
セビルのマジックスイマー165SK。こちらは上記で紹介したデプライブなどと異なり、シンキングタイプをよく使っていました。
デプライブなどのフローティングのビッグベイトが早めのスピードで巻くとすると少しレンジが入るのに対して、マジックスイマーは巻くと浮き上がってきます。1秒1回転くらいのスピードであれば水面に引き波を立てるくらいなので、シンキングですが全然水面で使えます。
逆にスロー巻きでは動くには動くものの、個人的にあまり釣れそうな動きには感じませんでした。(落鮎パターンなど、流れの早いポイントで流し込むような釣りならいいと思います。)
川の河口などの水深1m前後のシャローフラットのポイントで適当に投げて、水面にギリギリ引き波が出るくらいのスピードでやる気のある魚を探りながらランガンするみたいな乱れ打ち釣法にはなかなか効率の良いルアーだと思います。
ガンタレル ジャッカル

ジャッカル ガンタレル
全長:160mm
自重:70g
ジャッカルから出ているバス用のブルーギル型ルアーのガンタレル。あまり見た目的にはシーバス用に見えないかも知れませんが、かなりシーバス好みの動きをしてくれます。
使用する前は見た目的にガッツリS字系かなと思っていましたが、実際に使ってみるとただ巻きでゆるいS字でうねうね泳ぎ、どちらかというとスイミング系でした。
ガンタレルのよくやる使い方
ガンタレルも上記の多連結スイミング系のビッグベイトと同じように基本的にただ巻きで使用。
ガンタレルは体高があり水掴みが良いからか泳ぎ出しが早く、また、ロッドを立てると引き波を立てながら泳いでくれるので、ただ巻きだけで釣れてしまいます。
さらにガンタレルのスゴいところはただ巻きからストップを入れると大きく横にスライドし食わせの間を作れるところ。
ただ巻きメインで探りながらカケアガリやストラクチャー際、流れの変化などで意図的にスライドさせ、食わせにいけるところもガンタレルの面白さだと思います。
ヴァタリオンSW メガバス

メガバス ヴァタリオンSW
全長:115mm
自重:43g
メガバスのヴァタリオンは少し特殊で、上記の多連結スイミング系のルアーとはまた少し違うのですが、分類が微妙なのでここに記載します。
ビッグベイト系では珍しく頭の上にラインアイが付いており、巻くと振り幅の大きいバイブレーションのようにバタバタと動きます。このただ巻きだけでも釣れるのですが、リールを半回転ほど一気に回してテンションを抜くと大きくスライドして食わせの間を作れます。このスライドからのステイがかなりシーバスに効くことが多く、流れのヨレやストラクチャー周りでこのアクションを入れると食ってくることが多いです。
また、ラインアイの位置が頭の上に付いているので、高めの足場からでも水を掴んでしっかり泳いでくれます。
ノンジョイントフラットサイド系ビッグベイト
ジョイントのないフラットサイド系ビッグベイトの紹介です。この手のビッグベイトは同じような見た目をしていますが、ただ巻きで釣れるタイプから、ロッドワークをいれてアクションさせて釣るタイプまで様々です。
また、ジョイント部がないことから、キャスト時に飛行姿勢が安定しており、同サイズ、重量なら基本的にこちらの方が飛距離が出ます。
ボルデ145 ディークロー

ディークロー ボルデ145
全長:145mm
自重:38g
ディークローのボルデのオリジナルサイズ(145ミリ)。コノシロやアユといったシーバス用ビッグベイト定番カラーから、カワムツやニシキゴイといった遊び心のあるカラーまであるビッグベイトです。
アクションはただ巻きでロール、ジャークを入れると平打ちをしながら潜ります。
この手のフラットサイド系ルアーがS字系が多い中で、他には無いアクションで魚を誘うことができます。
ボルデ145の使い方
ただ巻きのロール、ジャークでの平打ち、いずれでもよく魚が釣れます。
ジャークで使う時に大事なのは、動かした後にラインを張らず緩めずで少しステイさせること。
ボルデは平打ちした直後に余韻でロールしているのですが、このアクションがシーバスに強烈に効きます。
個人的にこのルアーはストラクチャー打ちで使うことが多いのですが、水中で少しでも長く平打ち後のロールができるよう、板重りを張ってスローフローティングになるように調整して使っています。
ボルデ173 ディークロー

ディークロー ボルデ173
全長:173mm
自重:56g
ボルデのサイズアップ番のボルデ173です。こちらも145と同じくボラやコノシロなどのプリント系のかなりリアルなカラーです。このリアルなカラーが釣果に影響するかはさておき、アクションは145と同様ただ巻きでロール、ジャークで平打ちです。
ただ、こちらの173の方が浮力が高めに作られています。
ボルデ173の使い方
オリジナルよりボリュームのあるサイズ感、浮力の高さから、オープンエリアで魚に気づかせて食わせるような釣りに向いています。
浮かせた状態からジャークを入れて潜らせ、その後ステイで水面まで浮かせ、またジャークといった使い方がオープンエリアでは有効。青物狙いのダイビングペンシルの動かし方に近い感じです。
ボルデはジャークをした時に泡と音を出しながら潜るのですが、このジャークで気付かせて、その後のステイ時の浮上アクションで食わせるイメージで。
食い気のあるシーバスがいれば食い上げてきます。
トゥイッチンラップ ラパラ

ラパラ トゥイッチンラップでシーバス
全長:120mm
自重:53g
ラパラから出ているグライドベイトのトゥイッチンラップ。12センチという大きさからビッグベイトと言うには微妙な感じですが、ミノーだと食うけどビッグベイトには食いが悪いといった少し渋い状況で活躍してくれるかも知れません。
アクションはただ巻きでS字、チョンチョンすると左右に首を振りながら水中ドッグウォークします。チョンチョンした後止めると余韻でゆらゆらとロールし、この止めた時に食ってくることが多いです。
前傾姿勢のルアーなので、ルアーの後ろに板重りを張ってなるべく水平姿勢にして使用しています。
スライダー12F サルモ

サルモ スライダー12F
全長:120mm
自重:70g
ポーランドのルアーメーカー、サルモから出ているスライダー。古くからヨーロッパでパイク狙いに使われているルアーでシーバスも普通に釣れるグライドベイトです。
アクションはこちらもただ巻きでS字、チョンチョンで首振りですが、他のこの手のルアーよりもスローでもしっかりS字を書いて動く気がします。首振りの他にリーリングジャークでそこそこスライドするので、アクションの付け方を色々と試してみると面白いかと思います。
リップ付きビッグベイト
次はリップ付きビッグベイト。こちらはミノーのように表層をヨタヨタを巻ける物から、シャッドのようにレンジが入るものまで様々。
イナっ子付きのシーバスを引き波出して巻きながら食わせたり、サッパやコノシロ付きのシーバスをレンジ入れて食わせたりとルアーによって向き不向きがあります。そのあたりの使い方まで踏まえてご紹介させていただきます。
クラッシュ9 DRT
全長:約230mm
自重:4oz
バス用ビッグベイトで大人気のクラッシュ9。もちろんシーバスもよく釣れるビッグベイトの一つです。クラッシュ9の特徴はなんといってもリップやテールなどのパーツを変えることで、全く別物の動きのルアーへと変化するところ。
そこで自分がシーバス狙いでやったことのある動きをいくつかご紹介させていただきます。
ノーマルリップ + Vテール
付属のノーマルリップにオプションパーツのVテールを装着した場合。
ただまきでディープミノーやクランクのようにブリブリ泳ぎます。
水深のあるオープンエリアのポイントでレンジを入れたい時にこの組み合わせで投げることが多いです。また、リップのおかげで防波堤などの足場の高い場所でも足元まできっちり引くことができます。
コノシロパターンやマイワシパターンなどのベイトパターン以外でビッグベイトのレンジを入れた方がいいという状況に遭遇したことが無いので、個人的に使用頻度は低めです。
リップレス + モードB

DRT クラッシュ9
リップを外して、テールを逆さ向きに付けた(モードB)にした場合。
個人的にクラッシュ9で一番よく使うセッティングで、これでリーリングジャークをすると大きく左右にスライドします。この動きがただ巻きを見切るようなシーバスに口を使わせられることがあります。
ストラクチャー周りや川の明暗など魚が付いていそうなところで、スライドさせていると下からドン!と出てくることがよくあります。
リップレス + Vテール

DRT クラッシュ9
リップを外して、オプションパーツのVテールを装着した場合。
ただ巻きでは左右にS字を描きながら泳ぎ、アクションを加えると、左右に首を振ります。
魚のスイッチがそこそこ入っていて、ゆっくりとした巻きでも魚の反応が得られそうな時にただ巻き、時々首振りで使用。
クラッシュ9については下記記事に詳しくまとめています。

タイニークラッシュ DRT
全長:約170mm
自重:2oz
クラッシュ9の弟分にあたるタイニークラッシュ。クラッシュ9同様、リップやテールを付け替えることができます。
基本的なアクションはクラッシュ9と似ていますが、リップ角度やジョイントの可動域などが異なっており、ビッグベイトによくあるただのダウンサイジングでは無く、専用のボディ形状をしています。
ショートリップ + モードA or Vテール

DRT タイニークラッシュ
タイニークラッシュ用のオプションパーツのショートリップを装着した状態。
純正のリップは大きく、巻くとスローでもクランクのようにブリブリ泳いで潜るのですが、これはバスにはよくてもシーバスには少し泳ぎすぎなイメージ。
しかしオプションパーツであるショートリップは巻いてもそこまで潜らず、表層付近を程よい動きでミノーのように巻いてこれます。これがシーバスにかなり効きます。
純正のテールでは程よくウォブリングし、Vテールでは動きが抑えられてロールが強くなります。
リップレス + モードB

DRT タイニークラッシュ
リップを外して、テールを逆さ向きに付けた(モードB)にした場合。
タイニークラッシュの場合もクラッシュ9と同様にリーリングジャークで左右にスライドします。ただ、ボディサイズが少し小さいため、クラッシュ9よりスライド幅は少し短め。
こちらも同様にストラクチャー周りや橋の明暗部などでステイしているシーバスによく効きます。
リップレス + Vテール

DRT タイニークラッシュ
リップを外して、オプションパーツのVテールをつけた場合。
個人的にシーバス狙いで一番よく使うタイニークラッシュのセッティングです。
ただゆっくり巻くだけでS字に動き、流れの変化などでロールが入ったりします。また、リップレスの割にはスローでも水を掴んでくれるので、足場の高い場所でも使いやすいです。
流れのあるシャローエリアでルアーを流しながら、地形や流速変化についているシーバスを狙う時に使うことが多いです。
ACミノー ACプラグ

ACプラグ ACミノー
左右非対称、重さも個体によってバラバラ…小学生の夏休みの工作のような出来栄えながら、なぜか使いたくなってしまうアランコール氏作のACプラグ。その中でも1番オーソドックスなミノータイプのACミノー。
シーバスでよく使われるのは7〜9インチ前後のものが多いような気がします。
使い方といっても基本的にはゆっくりとしたただ巻き。流れに乗せながら引き波を出しているといきなりバコン!と水面が割れます。
このACミノー、リップの角度や浮力などの個体差が激しいのですが、案外そのバラつきのおかげで、使用するシチュエーションによって使い分けすることができます。
1例ですが、リップ角度が垂直気味に付いているものと斜めに付いているものは、自分は足場の高さなどで使い分けています。
例えば、足場の高い場所では垂直に近いリップの個体は水を掴みが悪く足元付近まで巻いてくると滑ってしまいますが、斜めのリップの個体は最後まできっちり水を掴んで泳いでくれます。
逆に足場の低い場所やウェーディングでは、斜めのリップの個体は潜ってしまい表層を泳がすことが難しい(あえて潜らせたい時などは別)ですが、垂直気味のリップでは潜らずに引き波を出しながら泳いでくれます。
個体差がありすぎて、使い方を書き出すと他にも色々ありそうですが、長くなってしまうのでこれくらいにしておきます。
ACマグシャッド ACプラグ

ACプラグ ACマグシャッド
ACミノーと同じくACプラグから出ているACマグシャッド。こちらは体高があるモデルになっており、側面はフラットサイドになっています。悪く言うなら角材の角を削って、色を塗ったぐらいの出来ですw
使い方についてはこちらもACミノーのようにただ巻きで水面泳がせたりもできますが、グリグリッと巻いてピタッと止めるいわゆるグリピタなんかでもなかなか良い動きを出してくれます。
ACミノーよりも芸達者でリアクション狙いのデイゲームでも使える場面が多く、個人的にはACミノーよりも使用頻度が高め。
ACハッチェリートラウト ACプラグ

ACプラグ ACハッチェリートラウト
ACマグシャッド同様、体高のあるモデルのACハッチェリートラウト。正直自分でもACマグシャッドとの違いがあまりわかっていませんw特に最近のバスショップナイルさんで売っているようなモデルでは、ただサイズが違うだけなんじゃないかと思っていますw(昔のモデルならなんと無く区別がつくようになりました。)
最近では冬の琵琶湖でビッグベイトをデッドスローに巻いて、大きいバスを釣るという釣り方をよく見ますが、元々はこのACハッチェリートラウトの「眠り巻き」から始まったらしいです。
もちろんシーバスもよく釣れるルアーです。基本的な使い方はACマグシャッドと同じです。
スーパーシャッドラップ ラパラ

ラパラ スーパーシャッドラップ14
全長:140mm
自重:45g
ラパラのシャッドラップの一番大きいモデルのスーパーシャッドラップ。いかにも潜りそうなリップをしていますが、浮力がかなり高いので、スローに巻くと表層を引き波を立てながら引くことができます。この引き波を立てながらの巻きは表層にイナっ子がいて、怯えているような時に効果的。
某Kさんからコノシロパターンの時にレンジを入れて高速リトリーブとかでも当たると聞いたことがあります。
浮力が高いので14センチとそこまで大きく無いサイズの割に大きな針を載せることができるのもメリット。2/0のフックをつけたりしても余裕で浮いているので、大型狙いの時によかったりするかも知れません。
コノシラスシャッド メガバス

メガバス コノシラスシャッド
全長:150mm
自重:70g
メガバスから出ているコノシラスシャッド。重心移動でめちゃくちゃ飛んで、そこそこ潜って中層を引けます。
リップ付きですが、ボディサイズの割に小さめのリップが付いており、泳ぐか泳がないかくらいのスピードで巻いてると適度にフラつきながら泳ぎます。ブリブリすぎるアクションを基本的に好まないシーバス好みの動き。初めて使った時、シーバス用にテストされただけあるなと思いました。
堤防や大きめの河川など、飛距離が必要でかつレンジが入って欲しい場面でよく使っています。
ビッグペンシル
東京湾コノシロパターン発祥のビッグペンシルを使ったシーバスゲーム。当時はコノシロパターン限定の釣りかと思っていましたが、今やSNSを見てると全国各地で釣果が出ていて、どんなルアーも試して見ないとわからないなと思い知らされました。
今ではシーバスビッグベイトブームに乗って各社から様々なビッグペンシルが出ていますが、自分が使ったことのある2種類を紹介させていただきます。
スーパーマグナムザラスプーク へドン

へドン スーパーマグナムザラスプーク
全長:約21センチ
自重:約100g
へドンのスーパーマグナムザラスプーク、通称”スーマグ”。
シーバスのビッグベイトブームが来る遥か前から存在しているビッグペンシルです。
マグロやGTといった大型魚用にリペイントと重りを追加したSWチューンなども売られていたようですが、当時の日本ではこのサイズのビッグペンシルは受け入れられなかったのか、現在は廃盤となってしまいました。
ですが、ここ最近のビッグベイトブームで需要が急増。それまで、少し古い釣具屋では売っているのを時々見ましたが、最近では全く見かけなくなりました。
このサイズで2フックなので、御察しの通りなかなかフッキングしません。少しでもフッキング率を上げるためにヒートンを打ち込んで3フックにしてみましたが、それでもあまり変わらず…
アクションはシーバス用にテストされたメガドッグ等と比べると、少し動かしにくいかもしれません。でもそんなことよりアメルア、へドンと言うのが最高!おもちゃみたいな見た目なので使ってて楽しいですね。
人によってはメガドッグよりも魚を呼ぶと言っている人もいます。
メガドッグ メガバス

メガバス メガドッグ
全長:220mm
自重:130g
ビッグベイトを使ったシーバス釣りが流行り出した2018年ごろに発売されたメガドッグ。発売当時、正直このサイズのペンシルは東京湾や山陰地域などのコノシロパターン専用機だと思っていましたが、実際この世に出てからのSNSの釣果を見てると各地でボート、おかっぱり問わず、すごい釣果に…
自分の釣りの既成概念を壊してくれたルアーの一つです。
自分も時々投げているのですが、ベイトの雰囲気がない状況や、昼間の流れのタルいタイミングでいきなり出るので、メガドッグの持つ力でバイトが出てる感が半端ないです。
アクションも軽い力でドッグウォークしてくれるので、案外柔らかめの竿でも動かすことができます。
写真がシーバスでは無くアカメなのは自分はまだメガドッグでシーバスを釣ったことがありません…(バイトは今まで20回以上くらいありましたが全て乗りませんでしたw)
「釣ってないルアーを記事にするな!」との声も聞こえてきそうですが、今のビッグベイトを使ったシーバス釣りでは無くてはならないルアーの一つだと思うので、載させていただきました。
ジャイアントベイト
年間を通してビッグベイトの釣果を当たり前のように見るようになったここ数年。そんな中、更なる刺激を求めて、ビッグベイトよりもさらに大きいジャイアントベイトを投げるようになった人の釣果も聞くようになりました。ジャイアントベイトの定義は10インチ以上や30センチ以上など人それぞれですが、いずれも20センチ前後の通常サイズのビッグベイトと比較して、ボリューム感や水押しが異また違ってきます。
ここでは自分が使ったことのある、バラム300とクラッシュゴーストのご紹介をさせていただきます。
バラム300 マドネス

マドネス バラム300
全長:300mm
自重:168g
追ってきたバスに口を使わせるエイトトラップで有名になったバラム300。自分も初めてその映像を見た時、人やボートの存在に気付かずに30センチもあるバラムに狂うバスの姿を見て衝撃を受けました。
そんなバラム300ですが、シーバスにもかなり有効。低速〜高速巻きまで対応できるジャイアントベイトなので、ゆっくり巻きでじっくり見せるナイトゲームから、リアクションで口を使わせるデイゲームまでどちらも使うことができます。
ナイトゲームでは食わせたい地形などの上流に投げて、ドリフトで流していくミノーのような釣りでOK。明暗などの光量のある場所や、ベイトに狂っている時などはリアクション的に早巻きもいいかもしれません。
デイゲームでは魚がついていそうなブレイクや流れの変化などを早巻きやジャークを入れて平打ちさせながら誘っていきます。ジャークといってもジョイントの稼働域が狭いため左右に首を振るのは苦手。そのため、どこで食うかあまりわからない時や大体この辺で食いそうとピンが絞りきれていない時に使います。逆に食うピンが分かっていればクラッシュ9やダウズスイマーのように移動距離を抑えたアクションを出せるルアーの方がいいかも知れません。
クラッシュゴースト DRT

DRT クラッシュゴースト
全長:330mm
自重:約235g
こちらも大人気、クラッシュ9などの名作を作ったDRTから出ているジャイアントベイトのクラッシュゴースト。
クラッシュ9などと同様、リップの有無(通常リップ、ショートリップ、ロールリップ)、テール(通常テール、Vテール)を付け替えることができます。さらにゴーストは上下のラインアイ2種類とジョイントの可動域を調整できるジョイントパッドというオプションパーツもあるので、セッティングは何通りまで出せるのかわかりません。
個人的にシーバスで使うなら、ジョイントパッド有りで可動域を狭めつつ、VテールをつけたモードGが釣りやすいかなと思っています。SNSを見ていても実際にモードGでシーバスを釣っている方が多い気がします。
ただ巻きでS字、リーリングジャークで首振りというアクションというよくあるS字形ビッグベイトのアクションなので、初めて使う方でもイメージしやすいかと。
あと、何気にこのモードGのジョイントパッドのセッティングでVテールを外したバージョンもかなりいい動きをします。こちらはテールが無い分アクションのピッチが細かくなるのか、うねうねと泳ぎ、巻くだけで釣れそうなアクションが出ます。
実は初めてゴーストで釣った時は、Vテールを付けようとして落としてしまい、仕方なしにテール無しで泳がせていたところ、想像以上にいい動きだったのでそのまま投げていると釣れましたw
今では見た目が不恰好なのであまりやりませんが…
どの動きが良いかは魚に聞かないとわからないので、色々とセッティングを変えて試してみてください。
まとめ
これまでシーバスで使ったことのあるビッグベイトを紹介させていただきました。
自分も最初はこんな大きさのルアーは釣れないだろうと思って投げていても、今や自分の釣りに欠かせなくなったルアーもこの中には含まれています。
これからビッグベイトを初めてみたい、新しいビッグベイトが欲しいという方の参考になれば嬉しいです。