9月にまとまった休みが取れたので、久しぶりに台湾に釣りをしに行ってきました。
台湾と言えば、案外ルアーで狙える魚種が豊富で、釣り堀のバラマンディやグルーパー、川や水路にはターポンやプラーチョン、おまけに池や湖によっては帰化したトーマンやピーコックバスまで狙うことができます。
今回の台湾トリップでは色んな魚を狙ってみたのですが、この記事の主役は台湾滞在二日目に狙ったジャイアントスネークヘッド。国によってトーマンやチャドーなんて呼ばれたりしていますが、台湾では漢字で「魚虎」と書き、「イフ」と呼ばれています。
実は3年ほど前に台湾でトーマンを釣ったことがあるのですが、日本にいる雷魚(カムルチー)と同じスネークヘッドの仲間だからと言って、似たような性格(カムルチーは比較的スローテンポなアクションが好き)なのかと思っていました。
しかし実際に釣りをしてみると、それが全く真逆で速いアクションを好む魚でした。さらに引きもカムルチーと違って暴力的に突っ込むので、同じスネークヘッドなのにここまで違うのか…と衝撃を受けたのを覚えています。
航空券を取ってからは数年ぶりにあの釣りが味わえると想像しただけでワクワクしていました。
タックル準備は入念に
少ない休みを捻出しての遠征なので、今回トーマン実釣に使える日程は長くても一日。
ストレス無く釣りをして目的の魚に出会える確率を少しでも上げるために、タックルの準備は入念にしておきたいところ。
タックルはHクラスの強めのロッドにPE4号を巻いたリール。
ルアーはカバーでの釣りや呼吸打ち等、様々な状況に合わせられるようにジャンピングフロッグ、ペンシル、ミノー、ディープクランク、スピナーベイト等を準備。(実際に使うのは3個くらいだけど念のためw)
ミノーやペンシル等のハードルアーのフックは割と太軸のカルティバのst-56を装着しときました。
台湾、高雄へ
出国日、11時頃のフライトだったので、早起きして兵庫南西部の実家から関空に向かう。も…
空港についてフライトが約3時間遅延することを知るw睡眠時間返してくれーいww
当日、定刻通りに台湾についたら、そのまま台湾の友人と高雄近郊で軽く釣りに行こうという約束をしていただけにちょっとショックwまあ翌日一緒にトーマンをやる予定なんだけどw
マッサージしてもらったり、仮眠取ったりで適当に空港で3時間ほど時間潰して無事出国。
たかだか台湾と言えど海外に釣りに行くときはやっぱりワクワクします。
で、いきなり到着w
空港から電車を乗り継いで、台湾の友人と合流。
久しぶりの台湾料理に懐かしさを覚えつつ、久々に会う友人とお互い近況報告。
この日は翌日朝が早い事もあって、早めの就寝。本当にありがたい事に友人宅に泊めさせていただきました。
本当に学生時代からお世話になりっぱなしで申し訳ない…日本に来た際には壮大におもてなしさせていただきます!笑
念願のトーマン釣り!
翌日早朝、日が昇る前に釣り場のダムへと向かいます。
まもなくするとボートマンの方が来られて、荷物をボートに積み込み、準備をしてトーマン釣りスタート。
異国の釣り場に立った時のこの高揚感。未だに近所のシーバス釣りに行くだけでもワクワクする時があるのに、海外の釣りとなると本当にゾクゾクしますw
この気持ちをいつまでもどんな釣りに対しても持っていれる釣り人で在りたいなと。
ダムの貯水量は満水状態
この釣行の少し前に大型の台風が台湾を直撃したらしくダムの貯水量は満水状態。低い草木は水中に沈んでいました。
ポジティブに捉えれば冠水ブッシュが増えて狙いのポイントが多くなると捉えることができますが、ネガティブに捉えればそれが増えたことで魚が散ってしまって魚からのコンタクトの回数が減ると捉えることもできます。
どちらに転ぶかは判りませんが、時間が限られている朝マズメのチャンスを無駄にしない様にせっせと目ぼしいストラクチャー目掛けてルアーを通していくことに。
トーマンがヒットするも…
開始から30分程経った頃、浸水した木をジャンピングフロッグが掠めた瞬間に捕食音とともに引きずり込まれました!
カバー周りで掛かったので、一気にゴリ巻きで引きずり出してボート直下まで寄せてきました。
ここまでは完ぺきだったのですが、手前まで来たので安心し、身切れを防ぐためにいなしにかかったのが間違いでした。
少しラインテンションを緩めた時に一気に潜られて何かに巻かれてしまった…
引っ張り出そうと試みるも魚の感覚は伝わるがびくともしない。スタックしている場所から空気呼吸をするトーマンが発したのであろうの気泡がブクブクと上がってくる。
やがてラインから伝わる生命反応が消えてしまった。
ボートポジションを変えながら引っ張るとスタックしたルアーは外れたが、そこに魚の姿は在らず。
原因は自分がトーマンのツッコミを舐めていたっていうただの凡ミスなので、すごく悔しいw
このバラシからファイト時のラインテンションは高めに保ち、頭は他に向かせないようにしようと誓ったw
遂にキャッチなるか!?
1匹目のバラシから1時間以上経過するもノーバイト。
その間に太陽はだんだんと昇ってきてそろそろ朝マズメも終わりかなといった頃。
太陽は完全に上がりましたが、切り立つ山が高いおかげでまだ影になるエリアが残っていました。
トーマン自体が日陰を好むのか日向を好むのかはよくわかりませんが、シーバスやバスがローライトの方が釣りやすいように、日陰の方が釣りやすいと勝手に判断。
山の陰になる部分に存在する冠水ブッシュを優先して攻めさせてもらうことに。
ブッシュの奥にキャストが決まりルアーをテンポよく巻いてくると…
バコーン!水面が割れた!
そこからはさっきと同じ失敗をしない様、もう鬼のゴリ巻きw
頭をこちらに向けたまま思いっきり巻いてくるw
寄せてきてもいなすことなど考えず、一気に浮かしたまま勢いでランディング!
入ったー!!!
朝一のチャンスを逃してから反応が無くもうだめかと思っていたので、ネットインした瞬間、一気に気持ちが楽になって膝から崩れ落ちそうでしたw
久しぶりのトーマン!
速いゲーム展開に下への鋭い突っ込み、そして日本のライギョを太くして色を付けたような魚体。やっぱりこの釣り面白いし、魚自体もとにかくかっこいい!!
遠くまで釣りに行って目的の魚を釣り上げた後に見上げる空ほど、気持ちよく見られる空は無い。
きっと色んな所に色んな魚を釣りに行っている人ならわかってくれると思いますw
この後も少し釣りはしましたが、全く反応を得られず、午前のみで切り上げることになりました。
魚体が美しすぎるトーマン
太陽に当たった時のトーマンの発色があまりにも美しすぎて感動したので、部位をいくつかピックアップした写真をいくつか。
尾鰭。翡翠というかエメラルドというか何色とも表現できない発色をしている尾鰭の付け根。
しかも日の当たる角度で色が変わり、実物はもっと美しかった…
背鰭回り。
紫→緑の色の変化が見れば見る程かっこええ…
全体。
太陽が当たると発色がしっかりでてめちゃくちゃ綺麗。
まとめ
釣りの対象としてのゲーム性や引き味、生き物としてのかっこよさの両方を兼ね備えているトーマンという魚。
以前何度か釣ったことがあるのにも関わらず、今回釣りあげた時、達成感や魚体の美しさに素直に心を動かされましたw
きっとまたこの感覚を味わいたくて来てしまうんやろな~
タックルデータ
ロッド:エクスペディション67B / ゼナック
リール:リョウガBJ 2020PE-H / ダイワ
ライン:PE4号+リーダー50ポンド